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砂糖1日25グラム 欧米は「無理」 WHO摂取量新指針 従来の半分に (2/3ページ)

2015.3.6 00:01

サラダドレッシング、うまみ成分を添加したパン、シリアル、ヨーグルト、ピーナツバター…。欧米の食生活を支える食品は意外なほど多くの砂糖を含んでいる=2015年3月4日、米ニューヨーク(AP)

サラダドレッシング、うまみ成分を添加したパン、シリアル、ヨーグルト、ピーナツバター…。欧米の食生活を支える食品は意外なほど多くの砂糖を含んでいる=2015年3月4日、米ニューヨーク(AP)【拡大】

 ところがこの5%という数字、実はそう簡単に順守できるものではないのだ。

 AP通信やロイター通信などによると、欧米では、そもそも10%という数字すら順守できていない国々が目立つ。例えばポルトガルが25%、英国が17%、米国は成人13%、子供だと16%に。米国の13%という数字はティースプーン18杯分で268カロリーにもなる。

 ブランカ博士が説明した地域ごとの砂糖摂取量は、新目標が1日あたり25グラムなのに対し、南米130グラム、北米と中米が95グラム、西欧101グラム、中東90グラム。最も低い赤道地帯と南アフリカですら30グラムだ。農畜産業振興機構によると、砂糖とデンプン由来の異性化糖をあわせた日本人の糖類摂取量は66グラムという。

 WHOの推奨する5%だと、欧州では何とか7%を維持するノルウェーとハンガリーさえ基準超えで、順守はほぼ不可能と言っていい。

 その理由について欧米メディアは、意外な食品が多くの砂糖を含んでいることを挙げる。例えば、サラダ用のフレンチドレッシングには1回分(ティースプーン2杯分)に4グラム、冷凍ピザ1食分に7グラム、健康に良い印象があるヨーグルトでも、人気のギリシャヨーグルト「チョバーニ」(1つ150グラム)は17グラムもの砂糖を含んでいた。

「ジュース1杯も飲めず」

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