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或る見開両頁主義者の告白 ぼくには何でもダブルページに見えてくる 松岡正剛 (1/3ページ)

2015.3.10 18:20

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)【拡大】

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 【BOOKWARE】

 本はそのほとんどが見開きでできている。巻物や経文以外は、すべて見開(みひら)きが一単位なのである。ダブルページと言う。ぼくは両頁(りょうけつ)と呼ぶこともある。英語文化圏では習慣的に“double spread”(ダブルスプレッド)とか、たんにスプレッドと言う。

 本の左右に、英語であれ日本語であれヨコ組であれタテ組であれ、見開きのページがあることは、2000年近くにわたって人類のリーディング・アイスキャニングの基本を支えてきた。おそらくこのフォーマットは人類の脳にしっかりインストールされているのではないかと思う。

 PCが普及し、電子書籍が誕生し、さらにスマホ時代になって、世界中のユーザーが上から下に続くスクロール画面をもって情報処理するようになった。それはそれで結構だ。けれども本に関しては、今後ともダブルページというフォーマットが変わるとは思えない。この形は永遠なのだ。

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