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若き才能 従来の技術超えた描法も 「VOCA展2015」 (1/3ページ)

2015.3.16 14:45

小野耕石(おの・こうせき)「Hundred_Layers_of_Colors」。油性インク、紙[245cm×390cm_※75cm×90cmの作品が12点](提供写真)

小野耕石(おの・こうせき)「Hundred_Layers_of_Colors」。油性インク、紙[245cm×390cm_※75cm×90cmの作品が12点](提供写真)【拡大】

  • 水野里奈(みずの・りな)「みてもみきれない。」ボールペン、油彩、カンバス[227.3cm×363.6cm](提供写真)
  • 松平莉奈(まつだいら・りな)「青」墨、胡粉、染料、顔料、膠、麻紙[196cm×238cm](提供写真)

 【アートクルーズ】

 絵画や写真など「平面」の領域で、将来性のあるアーティストを支援するのを目的にした美術展「VOCA(ヴォーカ)展2015」が、上野の森美術館(東京都台東区上野公園)で開かれている。時代の潮流を敏感に反映した若手34人が、個性あふれる新作を出品している。

 最高賞にあたるVOCA賞には、小野耕石さん(35)=埼玉県三郷市=のシルクスクリーン作品「Hundred Layers of Colors」が選ばれた。

 写真では分かりづらいが、100回ほど塗り重ねられたインクが柱のように盛り上がり、色彩が何層にも重なっているために、見る角度で色が微妙に変化する。従来の技術を超えた描法が高く評価された。版画の作品がVOCA賞を受賞するのも初めてだ。

 作品のヒントになったのが、夏の夕暮れにアトリエに飛んでくる蛾(が)だったという。小野さんは1年前の展覧会に向けての文章の中で、「あのパステル調の鱗粉(りんぷん)の美しさは絵にも描けない狂気に似た魅力があった。(中略)絵具でこの触覚的な感覚にまでたどりつけないか」と書いている。

時代の潮流感じ取る

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