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美浜・敦賀 老朽原発3基の廃炉決定 「淘汰の時代」エネルギー政策分岐点 (1/4ページ)

2015.3.18 10:30

関西電力美浜原発の(手前から)1号機、2号機=2013年5月、福井県三方郡美浜町(共同)

関西電力美浜原発の(手前から)1号機、2号機=2013年5月、福井県三方郡美浜町(共同)【拡大】

 関西電力は17日の臨時取締役会で、運転開始から40年を超えた美浜原発1、2号機(福井県)の廃炉を正式に決め、八木誠社長(65)が福井県庁で西川一誠知事(70)に報告した。一方、美浜3号機と高浜1、2号機(福井県)については、再稼働に向けて、原子力規制委員会に対し新規制基準の適合性審査の申請を行った。

 日本原子力発電も17日、敦賀1号機(福井県)の廃炉を決定。両社に加え、中国電力と九州電力が18日、島根1号機(島根県)と玄海1号機(佐賀県)の廃炉をそれぞれの取締役会で決める見通しだ。

 東京電力福島第1原発事故後、原発の運転期間を原則40年に制限するルールに従い、電力会社が廃炉を決めたのは初めて。長期停止が続き、追加安全対策に巨額のコストがかかる原発の淘汰(とうた)が今後、進みそうだ。

 政府は昨年10月、運転開始から40年前後が経過した美浜1、2号機など全国の原発7基について、運転延長するか、廃炉にするか早期に決めるよう電力各社に要求。延長申請の期限が今年7月に迫っていた。

ハードル越えられず

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