東日本大震災からの復興に伴う土地需要で、公示地価の上昇率が高い福島県いわき市。手前は上昇率が全国1位になった泉もえぎ台=2015年3月13日(共同通信社ヘリから撮影)【拡大】
取引が「停滞」
都市と地方の二極化は商業地でも顕著だ。東京都の商業地の上昇率は2.9%と2年連続で全国トップとなった。これを支えるのが堅調なオフィス需要だ。オフィス仲介の三鬼商事によると、2月末時点の都心5区のオフィスの平均空室率は20カ月連続で改善。既存ビルに限れば2月の空室率は4.78%と6年ぶりの4%台に低下し、需給は逼迫(ひっぱく)しつつある。
一方、秋田県の下落率は住宅地(4.2%)、商業地(5.0%)とも2年連続で全国ワースト。工業地も秋田市の秋田港付近が全国最大の下落率8.2%を記録した。秋田の人口減少率は全国最悪で少子高齢化の進行も最速だ。秋田市の不動産鑑定士は「JR秋田駅周辺にも未利用地が多く、商業地の取引は停滞したまま。工場の進出も他県と比べて劣勢だ」と地価下落の背景をこう分析する。