チュニジアのハビブ・シド首相(右)の見舞いを受ける女性(中央)。NHKは結城法子さんとしている=2015年3月18日、チュニジア(ゲッティ=共同)【拡大】
取材に対し、女性は、頭上を銃弾が飛ぶ音がし、床に伏せたが、頬にけがを負ったと状況を説明。「母が生きているかどうか確かめるため、体を揺すったが反応はなかった」と話した。その後、母を見失ったという。
岩田清文陸上幕僚長は19日の記者会見で、事件に巻き込まれて負傷した日本人に、陸上自衛隊の結城法子3等陸佐が含まれている可能性が極めて高いことを明らかにした。岩田陸幕長は「報道で出ている結城氏は現役自衛官と似ている」と述べた。
結城3佐は防衛医大を卒業後、2004年3月に陸自に入隊。現在は自衛隊中央病院(東京都世田谷区)に麻酔科医として勤務している。今月12日から24日までの休暇届は出ていたが、自衛隊の内規で提出が義務づけられている海外渡航申請は出ていなかったという。