古巣への恩返しの気持ちから広島に復帰した今季。広島の強力打線も念頭に置くと、16勝を上回るくらいの勝ち星は計算できそうだ。
根拠はいくつかある。第1には、登板間隔が中4日のアメリカと異なり、日本では中6日が基本線で、より疲労が取れ、100%に近いパフォーマンスを発揮できることだ。加えて、先発投手も全試合でチームに帯同するメジャーと違い、日本では本拠地に残ったり、先乗りしたりして調整が可能となり、より万全に近い状態でマウンドに上がれる。
黒田投手は厳格な両親に育てられたと聞く。だからなのだろうか、今回の復帰には、どこか「侍魂」を感じさせられた。海の向こうで「メード・イン・ジャパン」の投手は世界に通用することを証明しただけでなく、その力がさび付く前に日本に戻ってきた。今シーズンは、日本球界の選手にとってもファンにとっても、メジャーリーグの実力を身近に実感できる絶好の機会になるだろう。(アトランタ・ブレーブスの国際スカウト駐日担当 大屋博行/SANKEI EXPRESS)