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地方政府の過剰なサッカー教育に「待った」 (2/4ページ)

2015.4.3 10:35

中国東部、浙江省杭州市の小学校で、サッカーの授業を受ける子供たち。中国の地方政府は今、習近平国家主席の「個人的な夢」に応えるべく、サッカー熱を一段とヒートアップさせている=2015年3月18日(AP)

中国東部、浙江省杭州市の小学校で、サッカーの授業を受ける子供たち。中国の地方政府は今、習近平国家主席の「個人的な夢」に応えるべく、サッカー熱を一段とヒートアップさせている=2015年3月18日(AP)【拡大】

 この“国家プロジェクト”に敏感に反応したのが、各地方政府だ。湖北省体育局は3月中旬、今後3年間で5000万元(約10億円)を投入し、省内に550~650カ所の「サッカー学校」を設立すると発表した。江蘇省にいたっては、今後5年間でサッカー学校1000校を開設する計画という。

 さらに、国営の中国中央テレビ(CCTV)によると、一部の地方や学校では、体育の授業でサッカー以外の競技をやめ、サッカーに特化する動きさえ出始めているという。

 国家体育総局長が警告

 日本の文部科学省は、学校体育の目的について、「すべての子どもたちが、生涯にわたって運動やスポーツに親しむのに必要な素養と、健康・安全に生きていくのに必要な身体能力、知識などを身に付けること」と定義。「体育は他の教科・科目ではできない、身体運動を通しての経験ができる教科・科目である」とうたっている。

サッカー教育に特化する地方政府の措置

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