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思想教育強化で脅かされる学問の自由 (1/4ページ)

2015.1.23 09:45

1月12日、地方幹部の前で演説する中国の習近平国家主席(手前)。習氏は権力基盤の強化を図る一方で、大学での思想教育の強化にも乗り出した=2015年、中国・首都北京市(新華社=共同)

1月12日、地方幹部の前で演説する中国の習近平国家主席(手前)。習氏は権力基盤の強化を図る一方で、大学での思想教育の強化にも乗り出した=2015年、中国・首都北京市(新華社=共同)【拡大】

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 【国際情勢分析】

 中国共産党中央と中国国務院(政府)がこのほど、国内の大学での思想教育の強化などを指示する「意見」を配布した。「意見」では、マルクス主義の学習などに加え、習近平国家主席(61)が掲げる「中華民族の偉大な復興という中国の夢」への貢献を求めており、習近平指導部による「学問の自由」に対する干渉が、本格化することが懸念される。

 7部構成の「意見」

 中国国営新華社通信によると、「意見」は7部構成となっており、「大学での宣伝思想活動の強化・改善が、重大かつ緊迫した戦略的任務である」「中国の特色ある社会主義理論体系を、教材や教室、頭脳へ取り入れることを的確に促進する」「党の大学における宣伝思想活動の指導を的確に強化する」といったテーマごとに分けられている。

 「意見」では、大学をマルクス主義や「中国の夢」、社会主義の核心的価値観、伝統的な文化を守るための最前線と位置づけている。さらに、習主席が2013年8月20日に行った演説の中で、大学をマルクス主義学習を植え付ける場にさせると述べたことを強調。特に教員レベルでの思想活動、政治活動を向上させていくべきだとしている。

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