当局は、遼寧日報が「公開書簡」を発表する以前から、こうした状況を把握していたふしがある。当局は昨年10月の時点で、すでに大学教師の思想に関する指針を発布していたのだ。指針には「教師は価値観を正し、社会主義の核となる思想を学生にもたらすべきだ」と記されており、当局が大学での民主化思想の拡散に神経を尖らせていたのは明らかだ。
教師らは当然、「教室は自由に意見交換できる場だ」などと反発。指針を出した後も、状況が当局の思惑通りに改善されなかったことが、今回の「意見」の配布につながった可能性も否定できない。
歯が浮く自画自賛
環球時報(英語版)によると、中国の今時の大学生は、政治に関する講義を「退屈」と感じ、政治関係の受講を避ける傾向が強いという。思想教育の強化で、学生の自由な発想の芽が摘み取られることへの懸念も出ている。