影絵のスクリーンは、トンネルをくぐって裏側からも見られる。「裏側でもお客さんが楽しんでいる」バリ島の影絵芝居からヒントをもらったという。
3~4年の間に、バリ島以外にもタイや中国、インドを旅して、とくに少数民族の芸能に触れ、大きな影響を受けた。アジアでは、楽器を演奏しながら踊ったり、複数の芸能が結びついている。「ありとあらゆるものが総合されているような芸能が好きだ」といい、音と面白いビジュアル、動きを同時に成立させようというのが「松本スタイル」だ。
25歳で脱サラし、アーティストを目指して5年ぐらい絵を描き、ビデオアートにも挑んだ。廃品から見つけた金属でオブジェを作るようになり、竹に出合った。竹の心を読み、竹と遊ぶ。「竹とは相性が良く、肩肘はらずに表現できる」と続けている。自分の作品については「それぞれの自由な見方で鑑賞してもらえればいい。記憶やイメージをふくらませてもらえれば…」と、姿勢はあくまでも飾らない。