アジア民族の心ふるわせる竹の作品群　「松本秋則　オトノフウケイ」 (4/4ページ)

　展覧会を企画した黒河内卓郎学芸員は「アジアの中に残るアニミズム（精霊信仰）、呪術的な文化を受け継いでいる希有（けう）な作家だと思う。ユーモラスで不思議な世界に触れてほしい」と話している。（原圭介／ＳＡＮＫＥＩ　ＥＸＰＲＥＳＳ）

　■まつもと・あきのり　１９５１年、埼玉県深谷市（旧川本村）生まれ。神奈川県平塚市在住。８７年、第５回ヘンリー・ムーア大賞展／美ケ原高原美術館賞（長野）。９９年、第９回アジア・アート・ビエンナーレ／グランプリ受賞（バングラデシュ）。東京、横浜ほかインドネシア、オーストラリア、ニューヨークなどで個展、グループ展多数。

　【ガイド】

　■「松本秋則　オトノフウケイ」　８月３０日まで、彫刻の森美術館本館ギャラリー（神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平１１２１）。大人１６００円。午前９時～午後５時、無休。（電）０４６０・８２・１１６１。