ただ、昨年の夏は、英国で異常なほどの晴天と暑い日々が続き、ぶどうの生育には理想的だった。2014年の英国ワインはいずれも過去最高の出来栄えになっているという。
英国南部のサセックスで先駆的な役割を果たした隣り合う2つのワイナリーが、特に英国産スパークリングワインの品質向上に大きく貢献した。1つは、女王のお気に入りだとされるナイティンバー。もう1つは、リッジビューだ。両者とも、ライバルのシャンパンを抑え、「世界最高のスパークリング」との称号を得ている。
研究と熱意のたまもの
リッジビューは1995年、ワインにとりつかれた英国人のマイク・ロバーツ氏(1943~2014年)がIT(情報技術)で財を成した資金で土地を購入、ワイナリーを開いたのが始まりだ。
シャンパンづくりに使われているのと同じぶどう3種類の栽培にこだわり、研究を重ね、ポイントは仏シャンパーニュ地方と同じ白亜質の石灰岩の土壌にあることを発見。暑い夏日と夜は涼しくなる海洋性の気候も、同種のぶどう栽培に最適だと主張し、懐疑論を退けて苗を植えた。冷静な研究と熱意は20年後、大きな成功をもたらした。