実戦になれば、私自身も1試合の中で、シュートは多く打てても15本です。この中で、4、5点取れれば及第点です。成功率3割。水面下で相手選手から体を蹴られ、水着が破れるくらいに引っ張られる状況の中での話です。体をつかまれたら、それこそ水中へと引き込まれます。アジアでは、私へのマークも厳しく、2人がかりでこられることもあります。
しかし、自分が得点を取らないと勝てないという思いは強いです。実際、自分が得点を取れていない試合は勝てていません。どんな場面でも決めないと勝てません。
4月下旬からニュージーランドで国際大会が始まります。実は2月の強化合宿で腰のヘルニアを発症してしまい、現在は治療とリハビリの日々です。何とか大会に間に合わせて、代表最年長の意地を見せたいです。積み重ねる1点、1点がリオへの歩みだと信じて。(水球女子日本代表、東京都立桜町高教員 中野由美/SANKEI EXPRESS)