サイトマップ RSS

世界で最も美しくて最も恐ろしい方程式 アインシュタインが生み出した原爆と原発の原理 松岡正剛 (2/6ページ)

2015.4.13 17:40

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)【拡大】

  • 【BOOKWARE_松岡正剛】BOOK_MEETS_BOOK

 それどころか、フィッツジェラルドやローレンツらは、物質(物体)が光の速度に近づくにつれ、なんらかの変形や変化がおこっているのではないかと言い出した。当時、最高の科学哲学者だったポアンカレも、時間は絶対的ではないだろうから、局所時間とでもいうものを考えたほうがいいと提案した。

 そんな議論が沸騰していた1905年の6月、ドイツの電気技師出身の青年アインシュタインが『運動する物体の電気力学について』という論文を発表した。そこには「光の速度はすべての慣性系で等しい」(光速度の不変)、「質量の運動はエネルギーに変わる」(質量とエネルギーの等価性)、「静止した観測者が運動している時計を見ると、時間が遅くなっている」(時間と空間の相対性)といったことが、シンプルな数式の展開をつかって説明されていた。特殊相対性理論とE=mc2の誕生を告げる論文だった。

 E=mc2では、Eはエネルギー、mは質量、cは光速度をあらわす。何を示しているのか、あえて日常語でわかりやすく説明すれば、「物質(物体)が運動して光の速度に近づけば、そのエネルギーはだんだん最大に向かっていく」というふうになる。もうちょっと科学的にいえば「質量はエネルギーに変わりうる」となり、さらにはっきりいえば「質量には膨大なエネルギーが閉じ込められている」というふうになる。

E=mc2は原爆と原発をつくりだした

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。

ページ先頭へ