【KEY BOOK】「わが相対性理論」(アインシュタイン著、金子務訳/白揚社、810円、在庫なし)
文系の諸君にとってはアインシュタインを読むなんて、どれほど難解なのかと思うかもしれないが、決してそんなことはない。中身は相対性理論についてのことだから、その理解の度合いが試されるのは当然だが、文章がよくできているので、アインシュタインがどのように発想を構想に転換していくのか、どんな比喩をもってこようとしたのかを追っているだけでも、存分に堪能できるのだ。騙されたと思って、本書を読みなさい。
【KEY BOOK】「相対性理論を楽しむ本」(佐藤勝彦著/PHP文庫(河出書房新社)、514円)
世の中にはゴマンと相対性理論の解説本が出回っているが、なかなかこれ一番という本がない。しかし、本書はかなりすばらしい。かなりわかりやすい。ぼくが敬愛する佐藤勝彦さんが説明しているからだ。佐藤さんはインフレーション理論の提唱者だが、極大の宇宙にも極小の世界にも通暁しているだけでなく、その説明の展開に手を抜かない。そのくせゼッタイに通俗的な解説でお茶を濁さない。とくに特殊相対性理論の説明が画期的。