紺のジャケット(アトリエメイド、5万円)に白いシャツ(フェアファクスの松屋オリジナル、1万3000円)、グレーのスラックス(スベラガンバの松屋オリジナル、1万9000円)、白のポケットチーフ(フェアファクス、4000円)と定番スタイルには、通年使えて持ち運びに便利な二ットタイ(アスコット、1万1000円)でTPOを意識して。ローファー靴(チーニー、5万7000円)ですっきりとまとめよう=2015年4月1日、東京都中央区銀座(三尾郁恵撮影)【拡大】
もうすぐ大型連休、そしてクールビズの季節が今年もやって来る。5月から9月末まで、5カ月余りも続くこの期間を楽しく心地よく、かつリーズナブルに過ごすにはどうするか。東京・松屋銀座のメンズバイヤー、宮崎俊一(しゅんいち)さんは「自分が涼しいだけではダメ。取引先から同僚女性まで、接する相手への配慮が必要」と話す。素材やおしゃれ度が進歩した、今年のトレンドを教えてもらった。
意外に長いクールビズ期間。まず心がけたいのは「キチンと感」だ。近年は軽くて涼しいなど、機能性の高い素材が相次いで登場。さらに今年は景気回復を反映してか、ピンクなど、明るいパステルカラーのコットンパンツも出てきている。「賢い人は上質のものを長く使う。プライベートでの着用も考えて、キチンと感とリラックス感、両方を兼ね備えた装いを工夫しましょう」と宮崎さんは言う。
素材で清涼感
装いのベースとなるジャケットはウール素材がお勧め。コットン(綿)やリネン(麻)と同じく吸湿性に優れているが、動物性であることで、湿気をはき出す機能が備わっている。夏用素材として、通常より強く撚った「強撚糸」を、冬用よりシンプルに織る「平織り」の生地で仕立てた松屋オリジナル「アトリエメイド」は、スタンダードである分、着こなしの幅が広がる。