フィリピン中部シブヤン海に沈んだ旧日本海軍の戦艦「武蔵」とみられる船体が発見され、元乗組員3人と遺族ら計約40人が26日、船でシブヤン海に向かい、洋上慰霊祭を営んだ。元乗組員は戦友と「再会」し、70年余り前に思いをはせた。
武蔵は太平洋戦争中の1944年10月、フィリピンのレイテ沖海戦で沈没。乗員約2400人のうち1000人余りが戦死したとされる。船体は米国の資産家らの調査チームが、水深1000メートルの海底で発見し、今年3月に映像を公開。専門家は武蔵の可能性が高いと指摘した。
遺族らは、亡くなった家族が好きだった菓子や酒を海に流し、冥福を祈った。
参列した元乗組員は山形県鶴岡市の大場貢さん(90)と、埼玉県鳩山町の種村二良さん(90)、千葉県南房総市の早川孝二さん(87)。
大場さんは、戦死した先輩が好きだったたばこを持参。火を付けて海に流し「恩返しができた」と感無量の様子だった。
軍楽隊員だった種村さんは、持ってきたトランペットで軍歌「国の鎮め」を追悼演奏。洋上に向かい「待たせたね」と語り掛けた。