沈没時の武蔵に乗り、生還した早川さんは、当時よく歌った「海ゆかば」を皆で合唱しながらむせび泣き「つい思いが込み上げてきてしまった」と目をはらした。
父親を亡くした青森県むつ市の一戸ツヤさん(74)は「思い続けていたことがようやくかなった。私の『戦争』が終わった気がする」と話した。
慰霊祭は元乗組員らでつくる「戦艦武蔵会」(事務局・さいたま市)が主催。一行は、パナイ島のカティクラン港から小型のチャーター船に乗り、約4時間かけてシブヤン海に到着した。船体が見つかった海域を目指したが、予想以上に時間がかかり、体調を崩す参加者もおり、途中の海上で慰霊祭が行われた。(共同/SANKEI EXPRESS)
≪爆弾、魚雷… 渦巻き沈んだ最期≫
16歳で戦艦武蔵に乗り、シブヤン海で沈没する瞬間まで運命を共にした千葉県南房総市の早川孝二さん。70年余りを経て、その海に戻ってきた早川さんのまぶたには、武蔵の最期の瞬間がまざまざと浮かんだ。