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兄弟国家を分断する「欧州の堡塁」 (2/4ページ)

2015.4.29 09:55

ウクライナ東部ハリコフ郊外の対ロシア国境で建設が進められている対戦車壕の「欧州の堡塁(ほうるい)」=2015年4月18日(遠藤良介撮影)

ウクライナ東部ハリコフ郊外の対ロシア国境で建設が進められている対戦車壕の「欧州の堡塁(ほうるい)」=2015年4月18日(遠藤良介撮影)【拡大】

  • ウクライナ東部=2015年4月28日現在

 発端は2014年2月、ウクライナの首都キエフで親露派のビクトル・ヤヌコビッチ政権(当時)が転覆した政変だった。その前年の11月、ヤヌコビッチ政権が欧州連合(EU)との自由貿易協定(FTA)締結を見送ったことに抗議する大規模デモが政権を追いやった。

 「自国の将来は、ロシアでなく自分たちで決める」「ウクライナは欧州の一員となるべきだ」。キエフのデモに参加した人々は、汚職への怒りなどとともに、こんな言葉を口にした。

 これに反発したのが、ロシア系住民が多数派の南部クリミア半島や、死者6000人超を出す紛争になった東部2州だった。ロシアは昨年3月にクリミア半島の併合を宣言し、東部2州の親露派勢力を焚きつけた。

 ただ、東部ドネツクの政治学者、セルゲイ・チェピク氏(48)は「戦闘に参加した多くが地元民である現実も直視すべきだ」とし、ロシアの介入には住民の意識という素地があったと指摘する。「この紛争はウクライナ東部と西部の『文明の衝突』にほかならない」。

「ロシア世界」保護の大義

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