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少しでもわかり合える人がいたら幸せ 大竹しのぶ、三浦春馬 舞台「地獄のオルフェウス」 (2/3ページ)

2015.5.7 14:00

「三浦くんには舞台もっとやってほしいな」「声が掛かるのであればやりたい」とほほえみ合う大竹しのぶさん(左)と三浦春馬(はるま)さん=2015年4月23日、東京都渋谷区(三尾郁恵撮影)

「三浦くんには舞台もっとやってほしいな」「声が掛かるのであればやりたい」とほほえみ合う大竹しのぶさん(左)と三浦春馬(はるま)さん=2015年4月23日、東京都渋谷区(三尾郁恵撮影)【拡大】

 「生きるために必死で働いてきたレイディが、ヴァルに出会って光を見いだす。愛せない、愛されない孤独を抱え、人間はみな独りぼっち。少しでもわかり合える人がいたら幸せ。女の切なさ、わがままさはよく分かる。ブランチより人間味がある気がする」

 舞台の楽しさに開眼

 ブリーンは、英演劇界の名門ロイヤル・シェークスピア・カンパニーなどでキャリアを積んだ、新進気鋭の演出家。愛や愛することの難しさを「ユーモアを持って表現したい」と話し、その演出は「一つ一つが緻密」(大竹)という。

 その指導もあって三浦は舞台に開眼してきている。ヴァルは映画版では名優マーロン・ブランドが演じた。「みんなを翻弄し、女性を惑わし男性を嫉妬に狂わせる、不思議な力を持った男だと最初は思った。でも結局は、彼も一人の男ではないかという気がする。感情とせりふを練り合わせていく作業が、今はとても楽しい」と目を輝かす。

「家に帰った次の日の朝にも、余韻が残る芝居を作りたい」

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