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【箱根火山活動】専門家「大涌谷以外に危険なし」 熱水温上昇で水蒸気噴火の可能性 (2/4ページ)

2015.5.8 06:30

水蒸気爆発による小規模な噴火が発生する恐れがあるとして警戒が続く箱根山の大涌谷(おおわくだに)=2015年5月7日午前8時7分、神奈川県足柄下郡箱根町(共同通信社ヘリから撮影)

水蒸気爆発による小規模な噴火が発生する恐れがあるとして警戒が続く箱根山の大涌谷(おおわくだに)=2015年5月7日午前8時7分、神奈川県足柄下郡箱根町(共同通信社ヘリから撮影)【拡大】

  • 箱根山火山活動のイメージ図=2015年5月5日、箱根山(神奈川、静岡県)

 また、仙台管区気象台は6日、吾妻山(山形、福島両県)で地下のマグマや火山ガスの動きを示す火山性微動を観測したと発表した。今年3回目の観測で、噴火警戒レベルは昨年12月に1から2に引き上げられている。

 一方、蔵王山(宮城、山形両県)も警戒レベル対象の火山ではないが、同等の警報が出ている。

 ≪箱根山 警戒レベル2≫

 噴火警戒レベルが初めて2に引き上げられた箱根山。気象庁は箱根山で起きている現状を「マグマが直接関係しているとは考えられず、深さ1~2キロにある熱水が温められることで小規模な水蒸気噴火が起きる可能性がある」と説明する。一方、専門家は「警戒が必要なエリア以外は危険がないと考えていいのでは」と指摘している。

 過去8000年で8回噴火

 箱根山は東西8キロ、南北12キロのカルデラを持つ火山の総称。主峰の神山の北側に、活発に水蒸気やガスを噴き出す大涌谷や早雲山といった噴気地帯がある。

 噴火は過去8000年で8回経験していることが分かっている。マグマが地表に噴出するマグマ噴火は約3200年前に神山で発生したものが最後で、噴火で冠ケ岳が形成された一方、山体崩壊で川がせき止められ、芦ノ湖が現在の形となった。

4月26日から異変

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