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【箱根火山活動】専門家「大涌谷以外に危険なし」 熱水温上昇で水蒸気噴火の可能性 (3/4ページ)

2015.5.8 06:30

水蒸気爆発による小規模な噴火が発生する恐れがあるとして警戒が続く箱根山の大涌谷(おおわくだに)=2015年5月7日午前8時7分、神奈川県足柄下郡箱根町(共同通信社ヘリから撮影)

水蒸気爆発による小規模な噴火が発生する恐れがあるとして警戒が続く箱根山の大涌谷(おおわくだに)=2015年5月7日午前8時7分、神奈川県足柄下郡箱根町(共同通信社ヘリから撮影)【拡大】

  • 箱根山火山活動のイメージ図=2015年5月5日、箱根山(神奈川、静岡県)

 近年では、2001年に山体の膨張を示す地殻変動や最大で地震の大きさを示すマグニチュード(M)2.8の群発地震が発生したほか、大涌谷で噴気の勢いが増す暴噴が確認されたが、噴火には至らなかった。その後も06、08、11、13年と、数年に1度のペースで群発地震があった。

 4月26日から異変

 13年以降、目立った群発地震は発生していなかったが、今年4月26日から、微少な火山性地震が増加し始めた。4月1~25日までは計8回だった地震が、26日に17回、27日に16回、28日に24回発生。5月2~4日は35回前後の地震があり、5日には01年を上回る116回を観測した。

 また、噴火の兆候とされる山体の膨張もわずかながら観測されているほか、3日からは大涌谷内の温泉施設で暴噴が発生している。

 5日夜に発生した震度1の地震は、震源が約5キロと深い場所だった。気象庁火山課の北川貞之課長は、「地下深くのマグマから高温ガスなどが噴き上げ、そこから熱水に熱が供給されていると考えられる。現時点でマグマの上昇はないと考えているが、熱水の温度や圧力に急激な変化が加われば噴火が発生してもおかしくない」と話した。

宇井忠英・北海道大名誉教授「大涌谷周辺以外の温泉や観光施設であれば被害を受けることはほとんどなく、危険はない」

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