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逆境に強い心を作るために 鈴木日宣 (1/5ページ)

2015.5.12 15:00

日蓮宗系の尼僧、鈴木日宣(すずき・にっせん)さん=千葉県内(伴龍二撮影)

日蓮宗系の尼僧、鈴木日宣(すずき・にっせん)さん=千葉県内(伴龍二撮影)【拡大】

 【尼さんの徒然説法】

 爽やかな季節を迎え新緑に染まる山々。しかし竹林は竹の枯れ葉でいっぱいです。筍(たけのこ)の成長のために親竹は栄養を与え続けているのです。ぐんぐん元気よく伸びていく筍。反対に色あせてゆく親竹。人の親もこうして身を刻むように子供を育てていくのです。あらためて親のありがたさを竹から学ぶ5月は、爽やかだけれどちょっぴり切ない季節です。

 新年度を迎えてひと月が過ぎました。新たな環境にすっかり慣れた人もいれば、なかなかなじめず「五月病」に悩まされている人も少なからずおられることでしょう。思うように事が運ぶときはいいのですが逆境の時、心は耐えきれずに折れ、心身の病気を引き起こすことさえあります。

 揺るがぬ「プライド」

 「レジリエンス」という言葉をご存じでしょうか。「逆境に強い心」、つまり折れない心をいいます。例えるなら強い風が吹いても折れることのない、柳の枝のようなしなやかな心とも言えましょう。現代人は心が折れやすく、症状の重い人は心が病んだり、深く思い詰めてしまう人もいます。

たとえネガティブになっても「レジリエンス因子」が十分あれば

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