日蓮宗系の尼僧、鈴木日宣(すずき・にっせん)さん=千葉県内(伴龍二撮影)【拡大】
しかしたとえネガティブになっても「レジリエンス因子」(自尊心・楽観主義・支えになってくれる人がそばにいることなど)が十分あれば深刻なことにはならないといいます。この「レジリエンス因子」はきっと誰でも持つことができるものではないかと思うのです。
自尊心とは「プライド」とも置き換えることができますが、ここでは決して自意識過剰なプライドをさすものではありません。五常五戒を守って「人間であることの誇り」、また自国の素晴らしさを沢山知って「日本人であることの誇り」を自分の中に確立させることがゆるがぬ自尊心だと考えます。
楽観主義とは、無責任なお気楽主義ということではありません。例えば水が半分入ったコップを見て「もう半分しかない」と考えるのではなく「まだ半分ある」と考えることを言います。仏教はこの世で一番忌み嫌われる「死」を「永遠の別れ」ではなく「来世へのスタート」と考えます。また生きていく上においてのさまざまな苦悩を緩和させ、穏やかな心を与えてくれる。つらい現実を正しく見定めることで生きていく力を与える仏教は実にポジティブ。角度を変えて物事を見ることが大切だと思います。