日蓮宗系の尼僧、鈴木日宣(すずき・にっせん)さん=千葉県内(伴龍二撮影)【拡大】
これは仏教詩人の坂村真民(しんみん)さんの「一本の道を」という作品です。都会では自然に生える樹木の存在は皆無に等しいかもしれませんが、歩道の隅に名も知らぬ草が生えているのはみかけたことがあると思います。隙間に落ちた種が発芽し、どんな劣悪な状況下においてもちゃんと小さな花を咲かせては種を飛ばす。そしていつしか枯れていく。それでもきちんと完成された草の一生なのです。
「木に学べ 草に習え」との言葉は、私たちが見過ごしてしまっていることの中に、ほんとうに大切なものがあるはずだ、それに気づいて生きていきなさいと言われているように思います。
物事の見方を変えれば必ずそれを見つけることができるはずです。自然界には「あきらめ」はありません。私たちも木や草に学び、あきらめずに与えられた場所で精いっぱい生きていきましょう。(尼僧 鈴木日宣(にっせん)/撮影:伴龍二/SANKEI EXPRESS)