日蓮宗系の尼僧、鈴木日宣(すずき・にっせん)さん=千葉県内(伴龍二撮影)【拡大】
弱い動物だからこそ
「人間」はとても弱い動物です。「万物の霊長たる人間は強いはずだ」と思われるかもしれませんが、1匹のスズメバチが向かってきた時に逃げない人がいるでしょうか。毒々しい色の毛虫が頭に落ちてきたときに恐れを感じない人がいるでしょうか。たった1匹の虫にさえ手も足も出ない弱い動物だからこそ、人は家族を作り社会を作り国を作り、お互いが支え合い守り合い、力を合わせて生きていくものなのです。支え合っていく人間本来の生き方をすれば、自然とお互いが「レジリエンス因子」のひとつとなることは必定でしょう。
折れない心を作るための材料は身近に必ずあるはずです。日蓮聖人も「身を持し心に物をなげかざれ」と心の持ち様の大切さを仰せになっています。皆さんもレジリエンスを高め、逆境に遭っても折れない心作りをしていただきたいと思います。
≪木や草に学び、生きる≫
「木や草と人間と どこがちがうだろうか/みんな同じなのだ/いっしょうけんめいに 生きようとしているのをみると/ときがくれば彼等が 人間より偉いとさえ思われる/彼らはときがくれば 花を咲かせ 実をみのらせ/じぶんを完成させる/それにくらべて人間は 何一つしないで終わるものもいる/木に学べ 草に習えと/わたしはじぶんに言いきかせ/今日も一本の道を歩いて行く」