そんな頃、社会福祉関係の仕事をしていた三浦さんのもとに、化粧品製造メーカーに勤める知人から、「全国の特産品で化粧品の原料になるようなものを探している」という電話がかかります。地域活性への思いや、母校弘前大学が産官学共同研究開発の中心的存在であることからインスピレーションを感じ、早速情報収集を始めたところ、県産業地域センター部長の話から、りんご残渣に含まれるセラミドなどの情報を知り、化粧品原料としての可能性を見い出します。
さらにもう一つの魅力的な原料、弘前大学が中心となり1980年から研究が始まっていた「プロテオグリカン」の存在が背中を押してくれました。人間の皮膚や軟骨の成分で、コラーゲンやヒアルロン酸とともに高い保湿性やアンチエイジング効果の期待できるこの成分は、廃棄されるサケの鼻骨(氷頭)から酢酸による安全かつ安価な抽出方法が確立され、2009年から医薬品や化粧品原料として使用できるようになっていたのです。生まれ変わる2つの素材「りんご果実エキス」×「プロテオグリカン」から新しい化粧品が誕生することになりました。