会談後の共同記者会見でも応酬を繰り広げた米国のジョン・ケリー国務長官(左)と中国の王毅外相=2015年5月16日、中国・首都北京市(ロイター)【拡大】
米軍艦艇派遣も
「懸念をはっきり伝えた」(ケリー氏)。「中国の意思は岩のように固い」(王氏)。約1時間遅れで始まった共同記者会見。2人の発言は全く交わらず、会談での厳しいやりとりをうかがわせた。
米政府は中国が埋め立てた面積は昨年末から4倍の約8平方キロに拡大したと分析。急ピッチで戦略的な拠点を囲む「砂の万里の長城」(米軍高官)が築かれていると危機感を募らせる。
米紙ウォールストリート・ジャーナルは、スプラトリー諸島の人工島上空に海軍の哨戒機を飛行させたり、中国が領海と主張する12カイリ(約22キロ)の海域に艦艇を派遣したりする案を米国防総省が視野に入れていると報道。人工島を中国の領土とは認めないと明確にする狙いだ。
だが、実際に艦艇などを派遣すれば、偶発的な衝突のリスクが高まるのは必至。ホワイトハウスには正式に提案されていないとされるが、強硬策に目を向けざるを得ないほど中国の振る舞いに神経をとがらせている。