私たち人間は、生まれたときから男か女か決まっている。成長すると、女は子供を産み、男は子育てを手伝うという役割分担がある。人生の途中で男が女になり子供を産むことは通常はあり得ない。
男と女は、遺伝的な違いや育て方の違いなどによって、あたかも違う生物のように考え方や感じ方の違いが生まれるので、男女の理解はなかなか進まない。
性を決める遺伝子を性染色体と呼び、その組み合わせで男女が決まる。精子はX染色体あるいはY染色体を持っている。卵子はX染色体しか持っていない。受精卵は精子と卵子から1本ずつ計2本の性染色体をもらうのだが、子供の性を決めるのは精子で、Y染色体を持つ精子と卵子が受精すると男の子、X染色体を持つ精子と卵子が受精すると女の子ができる。
もう少し詳しく言うと、胎児の生殖組織は本来は女形で、そのままだと卵巣になり女性ホルモンを放出し、胎児の体と脳に作用して女の体と自覚を生む。一方、Y染色体にはSRYという性決定遺伝子があり、これが胎児の生殖腺組織を精巣に変化させる。精巣は男性ホルモンを放出し、胎児の体と脳に作用して男の体と自覚を生む。体と自覚の性別が違う場合に性同一性障害を生む。