こうして男女ができるので、性別は一生の間変わらないのは当たり前、そう思う人が多いだろう。実際に哺乳類はその通りだが、魚は複雑だ。
メダカは人間とよく似た性決定の仕組みがあり、一生の間、雄と雌が変化することはない。ただ、魚全体でみれば、性決定遺伝子を持っていない(見つかっていないだけかもしれない)方が多数派で、それでも雄と雌ができる。マグロやカツオ、サンマ、サメ、エイなど、私たちがよく知っている魚のほとんどが生涯同じ性のままで過ごす雌雄異体だ。
≪雌雄同体…男女の理解はどれだけ進むだろう≫
一方、タイ、ベラ、ブダイ、チョウチョウウオなどは、一生の間に性を変えたり雄と雌の両方の役割を果たしたりする雌雄同体である。雌雄同体のメリットは、2匹が出合えばすぐに夫婦になって子供が作れることだ。広い海の中を単独で泳いでいる魚は配偶者を見つけるチャンスが少ない。せっかく見つけた相手が自分と同じ性なら夫婦になれないし、子供を作ることができなければその魚は絶滅してしまう。雌雄同体は絶滅を防ぐための効率的な方法なのだ。