百貨店プランタン銀座内に4月にオープンしたニトリの新店舗=2015年、東京都中央区(共同)【拡大】
国内の自動車販売も落ち込みが続き、中でも地方での需要が強い軽自動車は不振だ。都市部に比べて景気回復が遅れていることが買い控えを誘った。4月からは軽自動車税の増税も加わり、スズキの鈴木修会長兼社長は「消費者心理を冷やしている」と嘆く。
頼みは賃上げや夏のボーナス増加だが、大企業から中小企業への広がりは見通せない。消費の回復遅れから、企業の設備投資も鈍いままだ。
漏れる弱気の声
「企業収益は過去最高で、原資はある。こういう時に攻めの経営をやらずして、いつやるのか」。甘利明(あまり・あきら)経済再生担当相は20日の会見で、設備投資の動きが鈍いことへのいら立ちをにじませた。
安保法案の成立に突き進む安倍晋三首相にとって、経済再生は「政権の生命線」(官邸筋)。だが、新たな成長戦略の議論は低調だ。法人税減税や雇用・農業改革が焦点となった昨年とは様変わりで「民間頼み」(政府筋)の空気も漂う。
甘利氏は「企業の背中を押す」と設備投資の促進策を検討する構えだが、政府内からは早くも「即効性のある対策はない」(経済官庁幹部)と弱気の声が漏れている。(SANKEI EXPRESS)