野村が演じるのは、昨年10月に84歳で死去した当時の産経新聞警視庁キャップ、福井惇(あつし)役。福井の指揮下、記者たちは地をはうような取材を約9カ月にわたり続ける。「福井さんは物腰はソフトだが、内心にスクープへの情熱を秘めた人だと聞いた。演技の上でもその柔らかさと熱さを出すよう心掛けた」という。
改めて驚き
事件当時の野村は小学生で、事件のことはあまり覚えていないという。
「このような大規模な連続テロが日本でもあった事実を改めて知り、驚いた。事件は起こったときには大きく騒がれるが、時間がたつにつれ、忘れられてしまう。特番を見ることで、日本にもテロが起きていたという『忘れてはいけない事実』を、事件のことを知らない世代にも伝え残すことができれば」と話している。(文:本間英士/撮影:宮川浩和/SANKEI EXPRESS)