バス襲撃テロの犠牲となった45人の死を悼み、祈りをささげるパキスタンの国会議員ら。「イスラム国」の犯行声明がネット上で流れたが、治安当局は信頼性に疑問を投げかけている=2015年5月14日、パキスタン・カラチ(AP)【拡大】
シャヒード氏は昨年、イスラム国に忠誠を誓い、タリバン運動を放逐されている。イスラム国はアフガンで構成員を募っていることが明らかになっているが、詳しい活動内容はわかっていない。
このほかアフガンでは今年2月、シーア派住民約30人が武装集団に拉致され、イスラム国の犯行説が報じられたが、その後、アフガンのイスラム原理主義勢力タリバンの犯行だったとの見方が有力になっている。
アフガンの政治評論家、モハンマド・ハッサン・ハキヤー氏は産経新聞の電話取材に「アフガン人の多くはイスラム国が影響を受けているワッハーブ主義を嫌っている」と指摘。「タリバンを離れてイスラム国に加わった者は、内部で不満を募らせたか、カネが足りないと感じている連中だ」とし、「タリバンとイスラム国の間ではすでに衝突が起きている」と述べた。(ニューデリー支局 岩田智雄(いわた・ともと)/SANKEI EXPRESS)