5月29日午後、口永良部島(くちのえらぶじま)から屋久島へ避難し、宮之浦港でフェリーから降りる住民ら=2015年、鹿児島県熊毛郡屋久島町(川口良介撮影)【拡大】
≪マグマ水蒸気爆発か 「数年間繰り返す恐れ」≫
鹿児島県の口永良部島で29日に起きた噴火について、専門家は高温のマグマが地下水に接触して爆発する「マグマ水蒸気爆発」の可能性が高いとみている。昨年の御嶽山(おんたけさん、長野、岐阜県)の噴火とはメカニズムが異なり、規模が比較的大きい爆発的噴火となった。
東大地震研究所の中田節也教授(火山学)によると、口永良部島の直下には推定で深さ3~5キロの場所にマグマだまりがある。ここから上昇したマグマが、深さ200メートル付近で地下水と接触し、大量の水蒸気が発生して爆発的な噴火が起きたとみられる。
この仕組みは過去に大規模な噴火が起きた浅間山(群馬、長野県)などと同じという。一方、御嶽山や箱根山(神奈川、静岡県)で懸念される噴火は、地下水がマグマで間接的に加熱される水蒸気爆発だ。
今回の噴火形態は「ブルカノ式」と呼ばれる。溶岩でふさがっていた火口がガスの圧力で開き、ガスが一気に噴き出して激しい爆発音や黒い噴煙を伴うもので、国内の火山でよくあるタイプだ。噴火の規模は前回の昨年8月より大きい。