6勝目をあげた中日先発の大野雄大(ゆうだい)=2015年5月29日、北海道札幌市豊平区・札幌ドーム(高橋茂夫撮影)【拡大】
プロ野球は29日、各地で6試合を行い、札幌ドームでは中日が日本ハムに4-2で勝った。中日の先発・大野雄大(ゆうだい、26)がリーグトップに並ぶ6勝目を挙げた。六回まで無安打と好投し、8回を2安打2失点でまとめた。福谷が10セーブ目。2-2の八回に犠飛とルナの三塁打で2点を勝ち越した。日本ハムは連敗を喫した。
中日の大野に笑顔はなかった。ノーヒット・ノーランの記録達成ムードも漂い始めた七回。ボールが高めに集まったところを狙われて同点とされた。八回に打線が奮起して勝ち星を拾った形となった。前回登板の巨人戦では、好投を続けながら、八回に4点を奪われて黒星を喫した。「疲れた感覚はなかったが、球威は落ちていた。もっと頭を働かせないといけなかった」。今回もその反省を生かすことはできなかった。
勝ち越してもらった直後の八回は、意地で三者凡退に抑えた。20日に長女が誕生。父親としての1勝目は、ほろ苦いものとなった。(SANKEI EXPRESS)