まりと夏菜の内面は似ている部分がたくさんあったそうだ。「準備稿ができた段階で、まりは優しい女の子だったんです。脚本も執筆した監督は出演者たちと役作りに関する話し合いを持った後、私に最終稿を渡してくれました。準備稿よりも性格が強めの女の子が出来上がっていました。頑張っているんだけれど、実はネガティブな考え方をしてしまい、いつも『うまくいかないなあ、うまくいかないなあ』と思っている子。根の部分が、元気だけど、元気に見せているだけだったりするんです。私とまりは根本的な部分が似ているから、極端に言えば、私のまま演技をすることができました」
今のイメージ壊していきたい
とはいうものの、なかなかのチャレンジャーだ。NHKの連続テレビ小説「純と愛」(2012~13年)をはじめ、ここ2、3年の映画、舞台、テレビなどへの精力的な出演は論をまたないが、本作への出演が決まったときに抱いた率直な気持ちが旺盛なチャレンジ精神をよく物語っている。「『私が美容師かー』という感じでしたよね。手先がまりほど器用な方ではないので。髪の毛を切るシーンがあったら、どうしよう…みたいな気持ちが大きかったですよ。でもなんか面白そう」。なんとハサミの使い方を学んだのは撮影当日だったそうで、「まりはコミュニケーション能力で勝負するタイプだから大丈夫だろう」と、夏菜は大船に乗った気持ちでいた。作中、髪の毛を切る場面は1シーンだけあり、そつなくこなしてしまったという。