辞意を表明した後、記者会見の壇上から降りる国際サッカー連盟(FIFA)のゼップ・ブラッター会長=2015年6月2日、スイス・チューリヒ(ロイター)【拡大】
司法取引で証言引き出し
先月末に公開された起訴状は、ブラッター氏の名前に言及していないが、ブラッター氏は、起訴された副会長らが名を連ねた理事会を束ねた実力者だ。米司法当局はブラッター氏やバルク氏と汚職事件との関連について、元副会長らから詳しく事情を聴く方針とみられる。
米当局者は2日、米ABCテレビに対し、「自分自身を救いたいため、誰が最初に(ブラッター氏に)背を向けるかの競争になるだろう」と述べ、起訴されたFIFA幹部らから司法取引などを通じて、ブラッター氏に関する証言を引き出せるとの自信を示した。
これまで起訴された14人に対しては、ゆすりや贈収賄など、個人や組織の不正行為を取り締まる「RICO法」と呼ばれる米国法が適用されている。1970年秋に発効したRICO法は、公務員のみならず企業や団体の幹部も訴追対象となり、個人には最大で禁錮20年が科せられる。米国籍も持つエウヘニオ・フィゲレド前副会長(83)=ウルグアイ=にはさらに重い刑が科されるとの指摘が出ている。(SANKEI EXPRESS)