作家、小路幸也(しょうじ・ゆきや)さん。シリーズのタイトルはすべてビートルズの曲から。「今回は明るい曲調のものにしてみました。中学のとき、放送部で毎日流した思い入れのある曲です」という=2015年5月8日(塩塚夢撮影)【拡大】
8人家族から始まった物語も、今や人物相関図が必要なまでの大所帯に。「シリーズの最初から読んでくれている人には、『あの○○がこんなに大きくなって』と思ってもらえるかも。逆に初めてという人でも、『じゃあ彼らの過去には何があったんだろう?』とさかのぼって読むのもまた面白いと思います」
流れは毎回同じ
夜中に棚から本が落ちたり白い影が目撃されるという幽霊騒動(「夏 猫も杓子も八百万」)や、貴重な古文書をめぐる招かざる客の来訪(「冬 男の美学にはないちもんめ」)など、今作でも堀田家は大忙し。「毎回、流れとしては同じ。マンネリといわれようが、開き直っています(笑)。楽しんでもらおうという気持ちが強いので、ついつい小さな事件を大きくしようとしたり、インフレーションが起こりがちになる。でも、そうなるとドタバタになってしまうから…。グッと抑えて、いつもの堀田家を描くように心がけています」