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古風で端正 静かに漂う「小津っぽさ」 映画「海街diary」 是枝裕和監督インタビュー (4/5ページ)

2015.6.12 14:20

「よい映画祭は、普段考えない本質的なことを、立ち止まって考えられるような場所。そういう体験を(4姉妹を演じた)4人にさせたいなと思ってカンヌ国際映画祭に連れて行きます」と語る是枝裕和監督=2015年4月30日、東京都港区(寺河内美奈撮影)

「よい映画祭は、普段考えない本質的なことを、立ち止まって考えられるような場所。そういう体験を(4姉妹を演じた)4人にさせたいなと思ってカンヌ国際映画祭に連れて行きます」と語る是枝裕和監督=2015年4月30日、東京都港区(寺河内美奈撮影)【拡大】

  • 映画「海街diary」の(左から)綾瀬はるかさん、長澤まさみさん、夏帆さん、広瀬すずさん、是枝裕和監督=2015年6月14日、フランス・カンヌ(AP)
  • 【メディアトリガーplus(試聴無料)】映画「海街diary」(是枝裕和監督)。6月13日公開(マンハッタンピープル提供)。(C)2015_吉田秋生・小学館/フジテレビジョン、小学館、東宝、ギャガ

 インタビューが進むうちに、是枝監督は「小津」を連想させそうな要素をもう一つ探り当てた。「幸自身はおばあちゃん子。だらしない母親を反面教師にしながら育ちました。学校の教師である祖母を幸は『自分の理想』として生きてきたはず。映画ではそういう古風な面が出てもいいな、と僕も思ったので…。意識的にそういう撮り方をしたことが結果的に、ちょっと小津さんの映画を思わせてしまうのかもしれません」

 ことさらに小津監督へオマージュをささげることも、逆にその世界観から離れようとしたこともなかった。しかし、「撮っていると『ちょっと、これ!』と現場で思うことがあるんです。小津っぽいな、というのは。でも、それも今回は嫌がらずにやっています」とも。カンヌへ発つ直前、多忙なスケジュールの合間を縫ってのインタビューだったが、すでに映画祭の魔法がかかっていたのか、早くも自分が生み出した作品と真摯(しんし)に向き合い、試行錯誤する是枝監督を目の当たりにすることができた。6月13日、全国公開。(文:高橋天地(たかくに)/撮影:寺河内美奈/SANKEI EXPRESS

是枝裕和監督略歴

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