6回6安打2失点で初登板初勝利を挙げたソフトバンクのリック・バンデンハーク=2015年6月14日、福岡県福岡市中央区・ヤフオクドーム(共同)【拡大】
初登板で結果を出した。ソフトバンクに新加入した30歳のバンデンハークが6回2失点で初勝利を挙げ、交流戦を白星で締めた。外国人枠の関係でデビューが遅れたが、2009年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)オランダ代表は「いつ呼ばれてもいいように、ファームで準備をしてきた。やっとチームの力になれた。最高の日になった」と誇った。
198センチの長身から投げおろす直球とスライダーがさえた。一回、味方の失策もあって先制されたが動じない。二回1死二、三塁のピンチでは会沢を外角のスライダー、木村昇を153キロの直球で空振り三振に仕留めて踏ん張り、逆転劇を呼び込んだ。佐藤投手コーチに「見た中で(先発陣で)コントロールはナンバーワン」と言わしめた。
米大リーグで8勝、昨季は韓国で13勝。「人生の半分は海外暮らし。日本でも順応できている」と言い「(ウイニングボールは)2つもらって(観戦に来た)妻と母にあげようかな」と笑った。主力にはスタンリッジ、バリオス、サファテ、李大浩がいるが、工藤監督は「使いたくなるし、使います」とうれしそうに頭を悩ませた。(SANKEI EXPRESS)