女優、神野三鈴(かんの・みすず)さん。夫の小曽根真は本読みも付き合う。「『関西弁に変えないとできない』というので笑っちゃう」=2015年5月20日、東京都新宿区(宮崎瑞穂撮影)【拡大】
母を見送り夫が世界的なピアニストとなったいま、女優として「第二のスタート」を切った。「そう宣言したら大きな仕事をいただけるようになってきた。エネルギーを自分で発散することで風向きは変えられる。同世代の女性たちにはこれから介護や更年期障害など、いろんなことが起きるはず。私の存在が応援につながれば、すごくうれしい」
小曽根は「今度は僕が応援する番」と、神野の舞台には必ず足を運ぶ。「本当に感動すると『ブラボー』って立ち上がって拍手してくれます。ちょっと恥ずかしいけど」とはにかんだ。(文:藤沢志穂子/撮影:宮崎瑞穂/SANKEI EXPRESS)
■かんの・みすず 1966年2月25日生まれ、神奈川県出身。90年代初めから女優として活躍。2012年には「三谷版 桜の園」と「組曲虐殺」で紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。最近では舞台「三人姉妹」、映画「駆込み女と駆出し男」に出演。夫はジャズピアニストの小曽根真。
【ガイド】
6月13日~7月5日、東京・パルコ劇場。(問い合わせ)パルコ (電)03・3477・5858。地方公演あり。