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地図は「想像力の装置」だった 世界は「地図」と「地図にならないもの」とで出来ている 松岡正剛 (3/4ページ)

2015.6.16 17:00

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)

【BOOKWARE】編集工学研究所所長、イシス編集学校校長の松岡正剛さん=9月14日、東京都千代田区の「丸善丸の内店内の松丸本舗」(大山実撮影)【拡大】

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 【KEY BOOK】「地図を作った人びと」(ジョン・ノーブル・ウィルフォード著、鈴木主税訳/河出書房新社、4212円)

 地図製作には知恵と技術と勇気がいる。キャプテン・クックや伊能忠敬の航海術や旅行術、分度器や三角測量からランドサットやGPSにいたる観測技術、測地学と図法学の知識。これらがぴたりと重ならないと時代を画する地図は生まれない。地図は使うものである。だから一般化も必要だ。それゆえメルカトル図法やイラストレーティブな才能も必要だった。本書はそのすべてを回遊する。

 【KEY BOOK】「増補 地図の想像力」(若林幹夫著/河出文庫、1026円)

 ボルヘスの短編に、ある帝国で皇帝が実物大の地図をほしがったのでその要望に応えたところ、地図が帝国を覆ってしまい、やがて地図が綻びるとともに帝国が滅亡したという話がある。地図は実世界の縮約になっている。つまり地図は世界をポータブルにし、為政者や企業家や消費者が世界をやすやす入手するためのものなのでもある。本書はメディア学の著者が、地図がもたらす「想像力」とはどういうものなのか、その好ましい案内をしてくれる。

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