6月18日、香港の立法会で次期行政長官選挙の制度改革案が否決され、記者会見する民主派議員たち=2015年、中国・香港(AP)【拡大】
しかし、実際には親中派が中心の1200人の選挙委員会による現行の選出方法が維持される。梁氏再選の可能性も出てきた。その上、1997年の香港返還時に英国と取り決めた将来の普通選挙導入の公約について、「中国側の提案を香港自らが拒絶して実現不可能になった」との理屈により、履行しなくても正当化できる余地が出てきた。
今後、共産党政権は香港で民主派の台頭をどう押さえ込むかに関心を移すとみられる。香港問題に詳しい立教大学の倉田徹准教授は、「来年末の立法会議員選がカギになる」とみる。定数70のうち35議席が地区代表枠で、有権者が1人1票で選ぶ方式。この枠に限れば、現在も民主派議員が過半数の18議席を占める。
共産党政権側は立法会選に向け、民主派勢力の拡大を抑えるべく、候補者や民主派寄りのメディアへの圧力を強める懸念がある。(上海 河崎真澄/SANKEI EXPRESS)