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【RE-DESIGN ニッポン】京都の彩色文化、化粧品に (2/4ページ)

2015.6.19 11:30

上羽絵惣(うえばえそう)の色を作り出すためのさまざまな材料。これらを組み合わせることで、多彩な表現が可能になる(北林功さん提供)

上羽絵惣(うえばえそう)の色を作り出すためのさまざまな材料。これらを組み合わせることで、多彩な表現が可能になる(北林功さん提供)【拡大】

  • 胡粉(ごふん)を用いた「胡粉ネイル_和色シリーズ」(上羽絵惣提供)
  • 職人の手によって、美しい色となった顔料(北林功さん提供)

 今回紹介する「上羽絵惣」は1751年の創業で、現在は10代目になる。かつては京都の中心部に二十数軒の絵の具商があり、上羽絵惣は後発であった。しかし、明治維新以降の急激な西洋化により顔料を用いてきた各種工芸は衰退し、それに伴って顔料の売り上げも落ち込んだ。「京都で現在も残っているのは、うち一軒だけ」と上羽絵惣の石田結実取締役は話す。

 石田さんは、上羽絵惣9代目の娘であり、現在は10代目を務める兄と二人三脚で上羽絵惣を経営している。かつて兄妹は上羽絵惣を出て別の人生を歩んでいた。しかし、顔料の需要減に加えて、バブル期に行った投資が失敗したことで上羽絵惣が経営危機に陥り、9代目の父が病気で倒れたことをきっかけに、兄妹が経営を引き継いだ。

 石田さんたちはそれまでの経営を整理しながら、顔料商としての「軸」を考えた。そこで明確に見えてきたものは「2つあった」と石田さんは語る。「1つ目の軸は、顔料を作ることで生計を立てている職人さんたちの生活を守らねばならないという『親』としての軸。そして2つ目の軸は、京都で昔から続いている唯一の老舗顔料商として京都の色彩文化を受け継ぐ『使命』です」

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