5月21日、デトロイト市内で記者会見し、巨大な壁画の制作意図などについて語るシェパード・フェアリー氏。この時すでに「ここでの仕事は壁画だけではない」などと、挑発的発言をしていた=2015年、米ミシガン州(AP)【拡大】
デトロイト市警のレベッカ・マッケイ氏は26日、米メディアに「貼った枚数が度を超しており、看過できない。器物損壊事案も2件ある。著名なアーティストだからといって許される行為ではない」と語った。逮捕、起訴されると、最高5年の懲役と最大1万ドル(約124万円)の罰金が科される可能性があるという。
オバマ氏圧勝に一役
フェアリー氏を一躍有名にしたのは、2008年の米大統領選に民主党から出馬したオバマ氏の陣営が使用した選挙ポスターだった。HOPE(希望)という文字の上にオバマ氏を赤・白・青などの色彩で描いたもので、選挙期間中は公式ポスターとして3000万枚が印刷され、全米の街角で貼られまくった。
このポスターは元々は、民主党支持者のフェアリー氏が勝手に制作したものだったが、そのデザインの良さが評判となり、オバマ陣営が公式ポスターに採択。ついにはタイム誌の表紙にもなった。オバマ氏はこのポスターで清新なイメージを有権者に植え付けることに成功し、大統領選で共和党のジョン・マケイン上院議員(78)に圧勝したのだった。