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セピア色の世界と現実のギャップ表現 濱田めぐみ、柿澤勇人 舞台「サンセット大通り」 (2/3ページ)

2015.6.29 15:30

劇団四季では、夜中も稽古場で自主練習をしていたという濱田めぐみ(左)と柿澤勇人(はやと)。「辞めてその場所がなくなったことがショックだった」と苦笑い=2015年6月16日、東京都墨田区(長尾みなみ撮影)

劇団四季では、夜中も稽古場で自主練習をしていたという濱田めぐみ(左)と柿澤勇人(はやと)。「辞めてその場所がなくなったことがショックだった」と苦笑い=2015年6月16日、東京都墨田区(長尾みなみ撮影)【拡大】

 映画はフィルム・ノワール(犯罪映画)の名作とされ、ミュージカル版も広く知られる。それだけに「イメージを壊さないよう、日本版として、かなりの集中力を持ってお届けしないと納得していただけない」と濱田は身を引き締める。

 ノーマは現実に目をつぶって過去の名声に執着、ジョーへの屈折した愛と妄想から破滅に至る「女優なら誰もがやりたい役」とも言われる。「ただ、同じ女優でも自分とはあまりに違いすぎる。究極の状況に置かれた人間が、取られたら死んでしまうほど執着しているものを、取られた瞬間の絶望や悲しみをたぐり寄せたい」と濱田。

 モチーフとするのは隔離された豪邸の古いかび臭い空気と、外の現実の世界とのずれを出すこと。「曲の持つエネルギーやボリュームが普通のミュージカルより大きいので難しい。シビアに当たってます」

 複雑な心情 歌も難しい

 濱田と柿澤は劇団四季の先輩と後輩の間柄で、最近ではミュージカル「デスノート」で共演するなど気心の知れた仲。柿澤も「歌が難しい。変拍子が多くて。アンドリュー(・ロイド・ウェッバー)が意地悪してくるんですよ」と苦笑い。寸暇を惜しんでピアノを弾き、歌を稽古している。

濱田めぐみ「海外の芸術を仕入れて発展させ、日本のレベルを上げていきたい」」

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