北京が株価引き上げに躍起となる理由は、本土外からの資金流入を必要とするからである。バブル崩壊状態にある不動産市場に代わる資産市場からの資金流出が続いており、中国の外貨準備は急激に減少している。中国の国際収支統計から推計すると、合法、非合法を含めた中国からの資金流出は、四半期ベースでみて、昨年6~9月期が960億ドル以上、10~12月期は1200億ドル強となり、今年1~3月期にはさらに加速し1900億ドルを超えた。昨年8月には4兆ドルまで迫った外準は2400億ドル近く減った。
株価暴落とともに、さらに資金の対外流出が加速すれば、多国間銀行を装ったアジアインフラ投資銀行(AIIB)を通じて、国内の資金不足を補うしかなくなるだろう。(産経新聞編集委員・特別記者 田村秀男/SANKEI EXPRESS)