現在、大会主催者たちは大会をより良いものにしようと日々奮闘し、世界を視野に活動するチームも増え、また日本自転車競技連盟も東京オリンピックに向けて若手選手の強化を図っている。総合成績では海外勢にかなわなかった日本人選手だが、その一方で各ステージを見ていくと勝利や表彰台には届かないものの、最終日の東京ステージで弱冠19歳の黒枝咲哉(くろえだ・さや)が世界の強豪スプリンターたちに果敢に挑み5位でゴールするなど、希望を感じさせる走りもあった。競技環境の向上と、才能ある若手選手の育成。自転車競技の後進国である日本において、決して簡単なことではないが、日本の自転車競技界はステップを踏みながら、前に進もうとしている。(写真・文:フリーランスカメラマン 田中苑子(そのこ)/SANKEI EXPRESS)
■たなか・そのこ 1981年、千葉生まれ。2005年に看護師から自転車専門誌の編集部に転職。08年よりフリーランスカメラマンに転向し、現在はアジアの草レースからツール・ド・フランスまで、世界各国の色鮮やかな自転車レースを追っかけ中。