――お笑い、小説、エッセー、そして俳句。多様な舞台で活躍されています
又吉 物を作る、表現するって根っこは同じ。なんかしらんけど、心が動く。目にとまるものが、創作意欲につながるんでしょうね。(塩塚夢、写真も/SANKEI EXPRESS)
【ふたりの実作俳句】
又吉直樹 廃道も花火ひらいて瞬けり 爪切りと消ゴム競ふ絵双六
堀本裕樹 なつかしき男と仰ぐ帰燕かな 猫じやらし海風じやらすばかりなり
■またよし・なおき 1980年、大阪府生まれ。お笑いコンビ「ピース」として活躍中。著書に『カキフライが無いなら来なかった』『まさかジープで来るとは』(以上せきしろとの共著)、『新・四字熟語』(田中象雨との共著)など。2015年に初の長編小説『火花』を刊行。第153回芥川賞の候補作となる。
■ほりもと・ゆうき 1974年、和歌山県生まれ。国学院大学卒。「いるか句会」「たんぽぽ句会」を主宰。第36回俳人協会新人賞、第2回北斗賞など受賞。著書に『十七音の海 俳句という詩にめぐり逢う』、句集『熊野曼陀羅』、小説『いるか句会へようこそ! 恋の句を捧げる杏の物語』など。
「芸人と俳人」(又吉直樹・堀本裕樹著/集英社、1300円+税)